2014年11月14日金曜日

11月の講評会

いつもニコニコの『らくらく写真教室です(。・ω・。)

秋も深まった今日この頃、和歌山の平野部でも紅葉が見頃を迎え初めております。

さて、11月は滋賀県で開催されていたBIWAKOビエンナーレの写真撮影会を行いました。

撮影が自由に許可されている現代アート作品を被写体に、生徒さんが自分たちの写真作品として成り立つような工夫を凝らすための勉強となります。 そのなかから一部の作品を好評したいと思います。


ある会場の入口で見たひとコマ。テーブルには券を切るための切符きりや事務用品が置かれていました。普通なら見過ごしてしまいそうな風景をよく見てみると、写真からここに居た人の名残が思い浮かんできそうです。何気ないスナップではありますが、人間的な 感情が伝わる作品だと思います。

ガラス工芸のように美しいアート作品とガラステーブルに映り込んだ反射が綺麗ですね。とくに、キラキラとした光の部分が規則的な 模様と ならず、疎らに輝いているところが作品に『味』を与えています。無機質な素材でありながらも温もりを感じさせる表現力が見事です。

じつはこの不思議な作品は、ガラスのランプと別のアート作品を個々に撮り、それらを合成した写真作品です。一見するとストレートなフォトグラフィのようですが、あり得ないようでありそうな、じつにバランスのよい合成写真です。シンプルでありながらも見るものを納得させるセンスの良さが光る良作です。

小部屋の真ん中に置かれた大きなアート作品に小窓から差し込んで来た光線が不思議な陰影を与えている被写体です。写真作品とする上で、月明かりのような色彩で撮影されており、硬質な被写体がより繊細で凛とした輝きを放っています。とくに二方向に分かれた光を上手にフレーミングしている点がポイントですね。

最後は別のところで撮影されたものですが、らくらく写真教室では『反射』をテーマとした写真のレッスンもしております。こちらの作品は文化祭でブラスバンドをしている生徒さんが大切に抱えたユーフォニアム。そこに反射した映り込みからまわりの景色を見ることが出来るという面白さが伝わります。

今回は秋の芸術をモチーフとした被写体の撮影が中心となりました。普段はあまりみられない時別なものを写真に切り取るとまた楽しいですね。

そして、次回の撮影ロケ地は広島県となります。

世界遺産であり日本三景で有名な安芸の宮島へ写真撮影に出掛けます!!

弥山原始林の麓にある紅葉谷公園は色づきが進んでおり、見頃での撮影ができそうです(^ω^)g🍁✨