2013年7月13日土曜日

7月の講評会

早くも梅雨が明けましたが、今年は梅雨らしい雨空もあまりありませんでしたね(’ ’;)

そして、そうこうしているうちに夏がやってきておりますが、その前に先月の梅雨時に行われた撮影会の写真を中心に講評します。どうぞごらんください。


久保 勉
梅雨を象徴する紫陽花の写真ですが、こちらの紫陽花はとくに『まあるい』が形が面白さを引き立たせています。背景のパステルカラーの色合もマッチしており、写真全体から優しいイメージを受けますね。注意すべき点は画面全体における被写体の大きさはよいのですが、画面下のスペースに少しだけゆとりがあすとベストだと思います。


浪床 和義
池の水面に浮かぶ波紋と、そこに写った光には周りの風景が内包されて見え隠れしています。反射した光は暗闇によってより光を強調しますが、この作品には手前にあるグリーンの葉が強烈なインパクトを植え付けている印象です。作者のアイデア一つで既存の作風が大きく変貌するものだと思いました。全体のバランスも大変良好です。


小川 久味
こちらも水面に写り込んだ菖蒲の花々が見事なくらいに一列に並んでいます。素晴らしいのはアクセントとなる蓮の葉を見事に配置している点でしょう。葉は、やや端にレイアウトされていますが、これによって花の列がより伸びやかな表現となっています。薄くもどんよりとした梅雨空がしっとりとした重さを与えてくれているようです。


次回のらくらく写真教室撮影会は少し遠いのですが、天橋立まで出掛けて撮影会を楽しみたいと思います。夏のはじめの旅先でどんなシーンと出会えるのか今からワクワクします。