2014年9月26日金曜日

工場夜景の撮影会(後編)

工場夜景の前に夕焼けの撮影会を楽しんだ『らくらく写真教室』のメンバーでしたが、次第に日も暮れてきたので某工場地帯へと移動しました。

到着すると工場夜景の撮影にはちょうどよいタイミングでした。風は少しありましたが、天候もよくて光で照らされた空の色も綺麗なグラデーションに!!

あらためてよく見ると星も写っていますね(^ ^)

この辺りは人気のスポットだけに、どこを見ても面白い被写体があります。
夜だからこそ浮かび上がる貯蔵タンクの造形やフレア・スタックの炎が一際輝いて見えるのも写真表現ならではの面白さでした。

ちなみに夜景の撮影では三脚を使用しますので風や振動の影響によるブレに気を配れば、撮ること自体は難しくありません。ただ、三脚の側を歩くときの振動でも写真がブレてしまうことが頻繁にあるので、できるだけ「そっと」と歩いたり、シャッターを切る時は息を止めるように言葉数も少なげでした。

普段は賑やかな「らくらくメンバー」ですが、このときばかりはとても静かなのが印象的で先生も少し驚きました(笑)

夜景撮影は時間と気力を要しますので徐々に疲れてしまいますから、甘い食べ物も用意しておくとよいですね。あと、他にもちょっとしたカメラ操作に注意すれば凄く綺麗に写せます。

工場夜景の後は夜の橋を撮影しました。

手順は工場夜景とかわりませんが、橋を写真で撮影すると人間の目で見るよりもずっと面白い造形を楽しむことができます。

試しに一枚撮影をしてみて、液晶画面でブレや明るさ、そして色を確認しながら、自分のイメージにあった絵作りをします。
あえて色情報を排したモノクロームも作品としては面白いと思います。

三脚を並べていると、まるで夜釣りをしているような光景でしたw
教室一同が夜景ハンターとなった撮影会は中々楽しかったと思います。

次回は写真撮影が自由にできる国際芸術際「BIWAKOビエンナーレ2014」の撮影会を予定しています!!


2014年9月20日土曜日

工場夜景の撮影会(前編)

9月のらくらく写真教室撮影の実習は、和歌山からほど近い大阪の工場夜景がロケ地となりました。
夕方頃に和歌山を出発すると小一時間ほどで撮影現場に到着。さっそく西の空に目を向けると、ちょうど夕暮れ色に染まった空がすごく綺麗でした。

太陽は明るいのでこの位なら三脚なしでも手持ちで撮影できます。機動性を生かして思い通りのアングルで撮影!!

沈み行く太陽も素敵ですが、まわりをよ〜く探してみると不思議な被写体と出会えることもありますよ(・-・)b☆

太陽が沈んでからしばらくすると、少しずつ夜が迫ってきました。次第に街灯の灯りが照らされると街の姿は豹変!!なんだかドキドキしますね。

ありふれた歩道橋も夜景だからこそ見えてくる姿があると思います。
画面の右上にある黄色やオレンジがかった街灯の光が手すりに反射しているのがおわかりでしょうか?

同時に美しい影も確認できますね。

ちなみに今回はあちらこちらに移動しながらの指導となりますので、写真はコンパクトデジカメで手持ち撮影をしております。


撮影の風景は時にこんな感じです(笑)

先生的には仲良く楽しい写真のレッスンを心がけているので、こういった景色を見ると幸せ(〃ω〃)g

ということで、肝心の工場夜景は次回の後編でw


2014年9月8日月曜日

9月の講評会

9月最初の授業は、8月に三重県の鳥羽水族館において行ったアクアリウム撮影会の写真作品を講評しました。

館内は照明が暗いところが多いので、撮影者による手ブレや被写体ブレを起こしてしまいがちです。今回の撮影会では三脚の使えない館内で、それらに注意を払いながら撮る方法を練習しました(・ω・)b

それでは早速、簡単なコメントとともに作品を掲載したいと思います。講評会では回遊魚や海洋生物を撮った作品がたくさんありましたが、それらは技術的にも問題なく撮影できておりましたので、今回は少し変わった視点からの作品を選んでいます。

ちなみに、水族館だけではなく面白い博物館でも撮影しましたので、そちらで撮影された作品もありますのでご覧ください。

ジュゴンと同じように人魚のモデルとなったアフリカマナティーの写真です。
マナティーの背中には、まるで光のカーテンに包まれたような演出が神秘的な被写体とマッチしています。水面の波模様や青い色が美しくて透明感に溢れています。アクリルガラス面にカメラが反射しないようにきちんと撮影出来ているところも評価のポイントです。


水中は光が差し込まなくなると実は真っ暗な世界です。クラゲなどが展示されているコーナーでは、ときに宇宙空間に漂うようなクラゲの写真が撮れることもあります。縦のアングルで撮ることで奥行き感を表現できている点がよいですね。左上の空間が少し多いのでフレーミングをもう少し頑張ればさらに良くなります。ちなみに写真はタコクラゲです。


こちらも不思議な作風です。水面の波にピントを合わせ、かつ高速シャッターで撮影することによって波の模様がくっきりと写し出されています。ことのときのシャッター速度は1/8000秒。一瞬の表現である写真の素晴らしさが垣間見えている素晴らしい作品です。
泳いでいるペンギンの影も爽やかな作品に一花添えています。


水族館で撮影をしたあと、とある博物館にて撮影をしました。
そこで見つけた、あるレリーフを大胆に切り取った作品となります。レリーフそのものをそのまま撮影してしまうと写真としての面白さには欠けるのですが、顔や腕をバランス良く撮影することで今にも動き出しそうな画を得られています。また、モノクロによって色情報をなくすことで、見る側に想像させる要素もプラスされていると思います。


こちらも博物館で展示されていた漁で使う籠の写真です。
注目すべきは籠の斜め上から差し込む光。よく見てみると、籠に照らされた光によって見えてくる被写体の形状と影によって隠された形状が被写体を見せすぎないという面白さを伝えているようです。見せるべき所と、あえて見せない所、それを結んでいるのが光や影だと思います。上部の空間に少し圧迫感があるので、構図のバランスを考えれば完成度は高くなるでしょう。