2013年12月10日火曜日

12月の講評会

(。・ω・)ハいつもニコニコのらくらく写真教室です。

秋は撮影旅行と滋賀県の紅葉撮影など、各地でフォトレッスンをいたしました。
ということで生徒の皆さんも一生懸命頑張って撮影した作品が盛りだくさんです。

そして、それらを講評させていただいたところ、生徒さんから大変良い質問がありました。
被写体というものをどう見て、どう表現すると自分にとって満足できる作品となるのか。

例えば被写体が山だったとして、そのきれいな山をそのまま撮影しただけでは山に撮らされているだけの写真になってしまわないのか。

ごもっともだと思います(・ω・)

昔のフィルム時代なら、山一つをきれいに撮影するにも、明るさやピントをきちんと設定できる技術が必要でした。しかし、高性能化が進むデジタルカメラはカメラマンの技術の大部分をサポートしてくれるのがもはや常識となっております。

ここで重要になってくるのは、人間が写真作品として豊かな美しさを表現するために、見る側に何か気にさせるような「視点づくり」が重要となります。安易に想像できるコンサバティブな被写体の見せ方ではなく、私だけが見た捉え方であったり、この被写体は視点によってこうも見えるんだよと言うような表現力が求められるのです。しかし、ここをプロ並みに磨くには普通は数年ほどの時間がかかります。たくさん失敗したり、先生や他の生徒さんの作品を見て研究しながらセンスを養う必要があります。

厳密に言うと他にももっと極意がありますけれど、ここでは割合しまして。

一に発見、二に表現、三に技術を駆使する。

当たり前のようですが、このシンプルな三つの考え方を確実に続けることは大事です。

しかしながら、読むのと実践とは全然異なりますので、らくらく写真教室では写真家の西山先生がどんな現場でもアドバイスとアイデアで指導させていただきます(>ω<)g"☆

それでは、長々となりましたが数点の写真を講評します。


武田 言行
出雲大社にある目もくらみそうな大きさの国旗。このスケール感漂う旗をあえてマクロで見たようなアングルで撮影しています。作者がこの被写体をいろんな角度から見て歩き、他にはない美しさを見つけて手中にした素晴らしい作品です。実際の写真では青空やディティールから空気感をも感じさせる存在感があります。


三好 妙子
滋賀県の撮影会で撮られた紅葉の作品。橙と赤のまじる紅葉を静止させるのではなく、風にあおられて流れた姿として表現しています。とくに手持ち撮影のようでしたので、この場合は優れた技術が必要となる難しい撮影方法ですが、時にこういった逆転の発想というヒラメキで勝負する姿勢は感心します。写真ならではの楽しみ方ですね。