2012年9月6日木曜日

作品の講評会



和歌山ビッグ愛にて作品の講評会を行いました。

今回の講評会は8月に神戸で撮影したものとなります。


写真上:久保 勉
六甲枝垂れの内側から青空をバックにして撮影された作品です。
写真を見たとおり、多くを語らずとも被写体の存在感が如実に表現されていると思います。
画の中心付近から外側へ向けて広がりを強調したアングルはほぼ完璧な構図。カメラを構えるシビアな立ち位置が最も重要となりますが、久保勉の写真には確かな撮影技術が詰め込まれています。


写真下:山裾 擴久
歌舞伎人形と灯りのコラボレーションを撮影した作品。
セットを少し斜めから見たことで立体感が得られ、歌舞伎人形の決めポーズが効いていますね。
撮影現場では月を象った灯りが点灯したり消灯したりをくり返しており、暗闇の中で忍耐強く持ち続ける努力が必要となります。さらに暗くて青白い光源下において手ブレやピントの位置にも神経を使っているあたりも先生としては評価したいと思います。


講評:西山武志